改修工事 用途:専用住宅 規模:RC造マンションの1階の1住戸 延床面積:95.51㎡(28.83坪) 所在地:東京都中野区
撮影:日暮雄一
住み手はご高齢のご両親。建て主は40代の娘さん達。子供達が独立をして同居人が減り、細かく分けられた部屋が不要になりました。また、将来に備え、可能な限りバリアフリー計画にしています。オーナー住宅で改修の自由度が高かったため、躯体のみを残して全て解体撤去しました。プランも大きく変更しています。家事・育児・仕事と、毎日忙しくされてきたお母さまのために、キッチンは一番いい場所に計画しました。キッチンは対面式。そこから、3ヶ所の掃出し窓を通して庭を見渡せます。廊下は色々な場所と兼ねています。キッチン、洗面、トイレ、脱衣など、建具の開閉で様々な場となり得ます。例えば、キッチンの引戸は来客時は閉めて、キッチンの裏側は見えない、通れないようにできていますが、戸を開けば便利な最短動線となります。また、トイレは両脇が引戸になっており、将来の車いすに対応しています。兼ねることで、多くの場を広く使う事が出来ます。断熱も省エネに配慮して、高仕様を入れました。床暖房は銅管低温水式。ランニングコストを抑えています。2期工事の外構設計は、鉄骨小屋や土間コンクリート等を撤去し、デッキや植栽の計画をしました。庭が出来たことによって、より豊かな住空間となりました。